/etc/hosts
ファイルだよ
UNIX系のOSで使われるよ
DNS代わりにホスト名とIPアドレスの対応付けを書いておくファイルだよ
簡単に書くよ
/etc/hostsとは
UNIX系のOS(LinuxとかMacとか)で使われる、なんちゃってDNSサーバなファイル。
もう少しきちんと書くと
UNIX系のOSで使われる、ホスト名とIPアドレスの対応付けを書いておくファイル
です。
詳しく書くよ
「etc」ディレクトリの中の「hosts」ファイルで「/etc/hosts」です。
UNIX系のOSで使われるファイルで、ホスト名とIPアドレスの対応付けが書かれています。
……と、いきなり言われても困りますよね。
まずは、それぞれの用語の意味から説明していきましょう。
IPアドレスは「コンピュータさん向けのネットワーク上の住所」です。
通信において、送信先を特定するときに使う情報です。
「198.51.100.10」のような形式になっています。
ドメイン名は「IPアドレスに付けた人間様向けの名前」です。
インターネットやメールなどで使われる住所です。
「i-3-i.info」のような形式になっています。
DNSは「IPアドレスとドメイン名の紐付けをしまっせシステム」です。
パソコンさんはIPアドレスしか分かりません。
ドメイン名を見せられても「う~ん、どこの住所だろう」と困ってしまいます。
一方、人間様はIPアドレスがピンときません。
例えば「198.51.100.1」と「198.51.100.10」と「198.51.100.11」の違いなんて、パッと見で分かりませんよね。
うっかりミスも増えそうです。
そのため、コンピュータさんはコンピュータさんが分かりやすい形式の住所(IPアドレス)、人間様は人間様が分かりやすい形式の住所(ドメイン名)を扱えるような仕組みがあります。
具体的には、事前にIPアドレスとドメイン名の対応付けを行っておいて、必要に応じて変換するのです。
このIPアドレスとドメイン名を変換してくれる仕組みをDNSと言います。
変換のお仕事を生業にしているコンピュータさんが「DNSサーバ」です。
ホスト名は「ネットワーク上でコンピュータさんを識別するために付ける、コンピュータさんの名前」です。
本当は違いますが、今回は
ホスト名 ≒ ドメイン名
と思ってください。
以上を踏まえて、ホスト名とIPアドレスの対応、つまり「このホスト名が入力されたら、このIPアドレスだと思ってね~」な内容を書いておくファイルが「/etc/hosts」です。
ホスト名とIPアドレスの対応です。
規模と影響範囲は違いますが、DNSサーバさんがやってるお仕事と似ていますよね。
例えば、ピヨ太コンピュータの「/etc/hosts」に
192.168.1.2 piyopiyo
と書いておいたとしましょう。
そうすると、ピヨ太コンピュータでは「piyopiyo」と入力すると「192.168.1.2」だと解釈してくれます。
「piyopiyoに接続しろ~!」と命令を出すと「192.168.1.2」に接続しようと頑張ってくれます。
もちろん、それが通用するのはピヨ太コンピュータのみです。
他のコンピュータで「piyopiyoに接続しろ~!」と命令しても「piyopiyo?何それ」と怒られます。
「/etc/hosts」の使い道はいろいろありますが、内輪なネットワークでホスト名を使いたいときに、よく登場します。
DNSサーバさんに登録したりなんだりすると、結構大げさになっちゃいますからね。
一言でまとめるよ
まぁ「/etc/hosts」って単語が出てきたら「ホスト名とIPアドレスの対応付けを書いておくファイルなんだな~」と、お考えください。
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